今回は美術大学の推定年収をランキングでご紹介していきます。年収の算出方法は、人件費、教職員数、給与テーブルなどを総合的に判断しております。法人によって開示情報の範囲が異なるので、算出方法にバラツキがありますがご容赦ください。
美大職員の推定年収ランキング
武蔵野美術大学は平均年収787万円
美大に限らず大学職員は国公立より私立の方が高くなる傾向があります。これは国公立大学が公務員に近い給与テーブルであるのに対し、私立大学はそれを自由に設定できるからです。もちろん国公立大学よりも平均年収が低くなる私立大学もありますが、毎年安定して志願者が獲得できている法人であれば、職員に対する報酬は高めに設定されていることが多いです。
武蔵野美術大学は美術大学の中でも職員数に対する人件比率が高い法人です。平均年収も787万円と最も高く算出されました。武蔵野美術大学(通称ムサビ)は、日本を代表する私立美術大学の伝統校であり、同じ名門の私立美大である多摩美術大学(通称タマビ)と双璧をなすことでも知られています。
2018年頃には造形構想学部という新たなデザイン領域を有する新学部も立ち上げ、ますます勢いのある大学です。
次点の東京造形大学は平均年収680万円
武蔵野美術大学から100万円ほど開きますが、東京造形大学の680万円が次に来ます。東京造形大学(通称造形大)は学校法人桑沢学園が運営する大学です。一般的にはそこまで知名度がなく、美大を目指さないとなかなか知る機会はありませんが、5美術大学に数えられるほどの名門美大です。
また桑沢学園は桑沢デザイン研究所という専門学校も運営しています。桑沢デザインはこれまでに数多くの優秀なデザイナーを輩出しており、専門学校の中では知名度がかなりあります。毎年、多くの一流企業で桑沢デザイン出身のデザイナーが採用されているのをみてもデザイン教育業界での貢献度はとても大きいといえます。
多摩美術大学は671万円 東京藝術大学は620万円
3位、4位には多摩美術大学、東京藝術大学と続きます。多摩美術大学はムサビと双璧をなす名門美大であり、特にグラフィックデザイン学科はこれまでに日本を代表するデザイナー、作家、研究者を数多く輩出してきました。中でも代表的なデザイナーは佐藤可士和さんですね。世の中にある多くの広告やCM、商品のパッケージをグラフィックデザイン学科の卒業生が制作していると言っても過言ではありません。
東京藝術大学は言わずと知れた日本一の芸術大学です。上野にメインキャンパスを持ち、日本を代表するアーティスト、画家、彫刻家を育成、輩出しています。国立大学の平均年収は550万円〜650万円に集中していますが、東京芸大もその中に収まる平均年収のようです。
推定年収について
今回の美大推定年収以外にもたくさんの大学の年収を以下のページで掲出しています。
推定平均年収 | (25歳) | (35歳) | (45歳) | (55歳) | |
武蔵野美術大学 | 787万円 | 450万円 | 707万円 | 868万円 | 1,006万円 |
東京造形大学 | 680万円 | 427万円 | 587万円 | 773万円 | 880万円 |
多摩美術大学 | 671万円 | 421万円 | 579万円 | 763万円 | 868万円 |
東京芸術大学 | 620万円 | 318万円 | 475万円 | 632万円 | 790万円 |
女子美術大学 | 616万円 | 387万円 | 531万円 | 701万円 | 797万円 |
名古屋芸術大学 | 608万円 | 381万円 | 524万円 | 691万円 | 786万円 |
大阪芸術大学 | 597万円 | 375万円 | 515万円 | 679万円 | 773万円 |
長岡造形大学 | 592万円 | 371万円 | 510万円 | 673万円 | 766万円 |
京都工芸繊維大学 | 584万円 | 379万円 | 498万円 | 617万円 | 737万円 |
京都美術工芸大学 | 575万円 | 361万円 | 496万円 | 654万円 | 744万円 |
秋田公立美術大学 | 566万円 | 368万円 | 481万円 | 594万円 | 679万円 |
横浜美術大学 | 565万円 | 354万円 | 487万円 | 642万円 | 731万円 |
静岡文化芸術大学 | 564万円 | 367万円 | 479万円 | 592万円 | 677万円 |
金沢美術工芸大学 | 559万円 | 363万円 | 475万円 | 587万円 | 671万円 |
沖縄県立芸術大学 | 559万円 | 363万円 | 475万円 | 587万円 | 671万円 |