『大学業界地図第1弾』23年度首都圏大学間連携MAP

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日本には数百の大学法人がありますが、法人間、大学間での連携が結ばれることがあります。本記事では、首都圏大学の大学間連携に特化して業界地図という形で紹介しています。

大学間連携MAP

まず注意していただきたいのが、大学群ではないということです。(大学群はいわゆるMARCHや早慶のようなものです)
大学群は入試難易度で決まりがちですが、上図のMAPは実際に大学の法人間で結ばれている協定をベースに作成しています。そのためあまり知名度はありませんが、大学を経営していく上で欠かせないパートナーシップになるので、就活の際に押さえておくと良いでしょう。

武蔵野地域自由大学

武蔵野地域自由大学とは、武蔵野市と武蔵野地域の五大学(亜細亜大学、成蹊大学、東京女子大学、日本獣医生命科学大学、武蔵野大学)が連携して提供する、高度で継続的、体系的な生涯学習の場です。自由大学独自のキャンパスは持ちませんが、五大学のキャンパス及び武蔵野市全域を学習スペースとします。

https://www.jiyu-musashino.org/outline/

武蔵野地域自由大学は、亜細亜大学、成蹊大学、東京女子大学、日本獣医生命科学大学、武蔵野大学の五大学が連携して提供する学び場です。18歳以上で武蔵野市在住・在勤の方及び西東京市、杉並区在住の方が受講、参加可能なリカレント教育の側面も持つ組織になります。

また5大学の学生は武蔵野地域5大学単位互換制度を別で結んでおり、各大学の単位互換を促進しています。文科系、理科系、医療系をもつ大学がバランスよく加盟しているので、学生さんにとっては魅力的な制度ですね。

東京四大学

「東京四大学」とは、私立七年制旧制高等学校時代より、同じような学風・教育環境をもつ、学習院大学、成蹊大学、成城大学と武蔵大学を総称して呼んでいます。東京四大学は、学術・スポーツなどを通じて親善・交流を図っており、いずれも少人数教育を実践しているのが特長です。

https://www.musashi.ac.jp/about/activities/collaboration.html

東京四大学は大学群でも言われるものです。都内では有力な私立文科系等の大学としてよく知られていますね。(一部は理系学部もあります)
この東京四大学は古くから付き合いもあることから交流が行われています。

f-Campus

学習院大学・学習院女子大学・日本女子大学・立教大学・早稲田大学の5大学は、幅広い学修機会提供のために学部レベルでの本格的な単位互換制度(f-Campus)をスタートさせました。 
5大学はいずれも本部キャンパスが近接しており、学生がフッ卜ワークを使って通うことができる環境にあることを活かして、直接、他大学の授業に参加することによる新たな学習意欲の昂進や、複数の大学からの参加による授業の活性化等、様々な学修効果を期待することができます。 
5大学の学生は、各大学提供科目の中から履修希望科目を登録し、修得した単位は所属大学の卒業単位に組み入れることが可能です。

https://www.f-campus.org/appendix/what

5大学単位互換制度としてf-Campusは創設されました。このグループは早稲田大学を含む力のある大学で構成されているので、知名度もあります。これらの大学を受ける方はしっかり押さえておきましょう。特に早稲田大学の授業は面白いものが多いので、学生にもきっと人気がありそうですね。

世田谷6大学コンソーシアム

世田谷6大学コンソーシアムとして相互協力協定を締結している国士館大学・駒澤大学・昭和女子大学・成城大学・東京農業大学・東京都市大学の6大学は、2015年(平成27年)4月から、同大学間で相互に教員を派遣し、授業を担当する連携授業事業を実施しています。この事業は、それぞれの大学が、その特色を活かした授業を他大学の正課教育の授業科目として相互に提供するという取組みで、昨年度は全体で926名が連携授業を受講し、今年度も5月末の時点で543名の学生が連携授業を受講する見込みです。

https://setagaya-univ.jp/cooperation/

世田谷エリアには大学が多いのですが、中でも規模の大きい6大学で連携授業協定が結ばれています。昭和女子大や東京農業大のような女子大、農業系単科大は、専門的なスキルを磨くことができるので、そういった連携授業は貴重な機会になります。また東京都市大や駒澤大、成城大、国士舘大のような知名度、学生数ともに多い大学は、たくさんの学部、幅広い教員を揃えているので、単科大学にとって逆に貴重な機会になるでしょう。世田谷6大学コンソーシアムは大学連携の成功例といえます。

渋谷4大学連携単位互換制度

渋谷区内にキャンパスを有する4大学(青山学院大学、國學院大學、実践女子大学・実践女子大学短期大学部、聖心女子大学)は、多様な価値観に基づく新たな価値の創造を目指して、2017年12月に包括協定を締結しました。

 2019年度からは、新たに単位互換に関する協定を締結し、各大学の「建学の精神」、「カリキュラム・ポリシー」に則り、テーマに沿ったそれぞれの特徴を踏まえた科目を相互に提供することになりました。これにより、渋谷で学ぶ意義を高めると共に、大学間の交流を深め、本学における学びにとどまらない多様な科目を修得することが可能となります。

https://www.jissen.ac.jp/learning/credit_transfer/index.html

渋谷で華やかなキャンパスライフを送れる4大学ですが、包括協定も結んでいます。単位互換制度なので、各大学での授業が単位になります。講義テーマは特徴的で、渋谷という街に注目した授業や、文化・芸術・歴史に関する授業が多いようです。また単位互換だけでなく、大学間連携も活発にしていくという方針があるので、これからの拡張にも期待ですね。

大学・都市パートナーシップ協議会

市内の大学が豊富な知的資源などの蓄積を活かし、市民・企業・行政と連携して活力と魅力溢れる都市を実現するため、市内大学学長・理事長と横浜市長の意見交換の場として、平成17年3月14日に設立しました。

東京理工系4大学学術

工学院大学、芝浦工業大学、東京電機大学、東京都市大学の4大学は、「東京理工系大学による学術と教育 の交流に関する協定」に基づき、各大学で開設している授業科目を他の3大学の学生に対して門戸を開放する単位 互換制度となります。単位互換開放科目として履修できます。

https://www.dendai.ac.jp/about/campuslife/risyuu/tokyo_senju/e5vdec000002l5c4-att/a1679298906858.pdf

理系の中では言わずと知れた4理工ですが、実は単位互換連携もしています。この4大学が日本の理系人材を育成する点において、とてつもない貢献をしているのは間違い無いでしょう。学生さんであればこのつながりを生かしてたくさんの面白い講義に出てみるのがいいですね。

八王子コンソーシアム

本コンソーシアムは加盟25の大学・短大・高専連携による知的財産の共有化と相互補完、効率的な教育改革の推進を目的に、共通問題、共同課題について情報交換や人的交流を含めて、加盟校が連携の強化を図ることにより、大学教職員の能力向上もめざしています。

https://gakuen-hachioji.jp

まとめ

今回は大学業界地図第一弾として、大学間連携MAPを作成しました。
大学間の連携は多数あり、ここで全ての連携についてご紹介するのは難しいのですが、MAP上に線で結ばれている大学間には関係性がありますので、気になるものはご自身でチェックしてみてください。きっと就職活動で役立つと思います。