大学職員の採用試験で評価される資格3選

選考突破 虎の巻
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大学職員採用試験の仕組み

大学職員の採用試験にはおもに次の6つがあります。

・書類選考
・筆記試験(主に新卒)
・個人面接
・グループ面接(主に新卒)
・課題提出
・役員面接

上記の中から少なければ2つ、多くても4つ課されるというのが主流なようです。
今回のテーマでもある資格ですが、採用の必須要件に記載がなければ当然必要というものではありません。しかし採用突破の確率を上げられることも事実なので、ぜひ参考にしてみてください。

資格は最初の書類選考〜1次選考で重要

これに関しては民間企業とほぼ同じですが、最初の書類選考から1次面接や課題提出に進むまでにおおきく数を削減する際に資格欄がよく見られます。
正確な数は公表されていませんが、大学職員の応募者数は新卒・中途採用問わず、人気のある中堅企業〜大手企業並みと言われています。しかし大学法人の人事は民間企業のように手厚くありません(大学によっては総務課や労務課が人事業務を兼任しているくらいです)。つまり人事からすればどのように数を削減すればよいか頭を悩ませるのです。
まずは書類選考での大量カットに生き残るために、有力な資格を用意しておきましょう。

①TOEIC

TOEICでハイスコアを持っているなら採用で有利なことは間違いありません。国際系の部署はもちろん、どんな部署でも必要とされています。
今やほとんどの大学が留学生募集に力を入れており、在学中の留学生だけでなく、オープンキャンパスや電話の問い合わせでも外国語での対応が発生することがあります。当然、問い合わせはどの部署も可能性があるので、各部署に一人は語学対応のできる職員が欲しいのが本音です。スコアが高ければ書類に余程の問題がない限り、他の応募者より有利な位置に立っているといえるでしょう。

これから受けるという方はスコア730を目指しましょう。語学の実用経験もあればさらに高く評価されます。

TOEFLなど他の英語検定でも問題ありません。できるだけ知名度の高いものを選ぶようにしましょう。

②Microsoft Office スペシャリスト(MOS)

文書作成や表計算、スライド作成は事務職員として必須のスキルですが、資格を持っている人は意外と少ないものです。採用側からすれば、Microsoft Office スペシャリスト(MOS)を持っている応募者なら十分なPC業務ができると安心できます。なお、Excelに関してはVBAのスキルがあるとより高く評価されるでしょう。資格を取る必要はありませんが、VBAの経験を1次面接で話せると強力です。
また大学によってはGoogle関連の文書スキルを求められることもあります。スプレッドシートGoogleスライドの使用経験だけでなく、Google Workspace 認定資格などを持っていると強いですね。

Google Apps Script(GAS)が使えると一目置かれますが、2022年現在、GASの専門資格は無く、もしGASスキルがあるならばアピール欄に記入することをお勧めします。

③日商簿記検定2級

簿記・会計のスキルは経理部門に配属される際に必須の能力ですが、昇格要件の一つとして課している大企業も多いほど高く評価されています。大学職員は部門別で予算管理を行うことが多いのですが、予算担当者がいることが多く、日商簿記検定2級であれば十分高く評価されるでしょう。正確には企業会計と学校会計は少し仕様が違うのですが、簿記検定で学ぶBSやPLは役立つはずです。

日商簿記検定3級でも効果的なので、持っている人は書類に書いておきましょう。

まとめ

今回は採用で役立つ資格を紹介しました。冒頭でも述べましたが、大学職員の採用試験は採用要件に記載がなければ、資格が必須ということはありません。しかしながら上記の資格は高く評価されやすいことも事実です。少しでも突破率を上げたい方は、まずはどれか一つから取り組んでみてはいかがでしょうか。