入社前に知るとお得!大学と関係深い企業一覧

選考突破 虎の巻
AD

①教育系2大企業 『進研アド』『リクルートホールディングス』

進研アドは全国に事業所を持つ日本の教育代理店の一つです。言わずと知れたベネッセコーポレーションの傘下にあります。Benesseは通信教育や介護事業を主幹で行うので、実際に高校や大学に出入りするのは進研アドになります。
進研アドの主要サービスといえば「マナビジョン」。全国の大学の情報がまとめられているWEBサービスであり、ここに掲載しない大学・短大はほぼありません。広告業として多大な収益を上げていることでしょう。
他にも大学の第三者機関として監査法人の役割を持っていたり、学生募集や入試制度改革のコンサルティングを行うなど、その業務は多岐にわたります。
外から見る限りかなりビジネスがうまい会社です。新しい企画もどんどん出てくるので、良い関係を築くことをお勧めします。

リクルートHDは「マッチング」をサービスとして提供する会社です。ゼクシィやSUUMOなど様々なサービスを展開していますが、教育系でもスタディサプリを持つ強い企業です。
進研アドのマナビジョンと対をなすのが「スタディサプリ進路」。こちらも全国の大学・短大情報が載っています。収益のスキームとしては恐らくマナビジョンと同じです。
その他にもコンサルティングも行っています。

「じゃあこの2社の違いって何?」「片方で良くない?」って思われるかもしれませんね。簡単に違いを説明します。

研アドの強み
①進研模試をもつ
②通信教育業(Benesse)をグループに持つ

実はこの①ってめちゃくちゃ強みなんです。なぜかというと、高校生を取り巻く教育現場は模試を基準に動きます。そして精度の高いリアルベースの顧客データを入手することができるのです。つまりA大学とB大学は併願関係にあるとか、今年の志願者数はこうなるとか、大まかな予測までできるわけです。商品サービス面では、例えば「A大学との併願を模試で促せば志願者増やせますよ」といった売り方の商品が開発できるのです。

リクルートの強み
スタディサプリを持つ(※スタディサプリ進路とは違います)
②営業が強い

スタディサプリはスマホ1つで高品質な授業を圧倒的安さで受けられる教育サービスの革命的商品です。多くの高校生が自学習に活用しており、それだけで顧客の多くを囲い込んでいます。そのためスタディサプリに広告枠を設けたい大学も多いでしょう。
ちなみにBenesseもオンライン商材はありますがスタディサプリほど強くなく、進研模試がなければ顧客リストの獲得が難しいのではないか、というのが個人的見解です。

囲い込んでいる高校生や商材・広告が違うので、戦略的に使い分けることで違う効果を得られます。両社ともうまく使いこなせている大学がどれほどあるかは分かりませんが、入社前に抑えておく情報としてはこれで十分でしょう。(知らずに働いている職員も普通にいます)

②高校と大学のパイプ役『高校ガイダンス業者』

高校ガイダンスとは、大学の広報職員がその大学の紹介のために高校生の前で授業させてもらうイベントのことです。大学側としては高校と直接アポを取り続ける労力をカットできること、高校側としては様々な大学の説明を簡潔にしかも校舎内で受けられるので、互いにとってメリットがあります。
特に近年の高校現場では、教科学習以外の学び(総合的な学習の時間や研究活動)が課されているので、先生方も大学ガイダンスでその時間を補えるのであれば助かるのでしょう。
都内を中心に様々な業者がありますが、内容は大きく変わらないので、有名な企業名をまとめて挙げることとします。

・進路企画
・進路情報ネットワーク
・さんぽう
・ライセンスアカデミー(大学新聞社)

ちなみにこれらのガイダンスには専門学校も一緒に参加することがあります。専門学校と大学を混ぜ込むことで教育イベントとしての幅の広さを保っているのでしょう。
また、このガイダンスの数ですが、基本的に毎日どこかの高校で行われています。結構な収益の割に企業が少ないブルーオーシャンなので、まだまだ新規参入の余地があるかもしれませんね。

③大型イベントで一気に集客『イベント型ガイダンス業者』

パシフィコ横浜や幕張メッセなどの大規模会場で行われるイベント型相談会を主催する会社です。高校ガイダンスが高校単位を複数こなすのに対し、イベント型ガイダンスは年に数回、数千人の動員が可能なイベントを行います。
有名どころでは以下の業者があります。

・フロムページ
・大学通信
・ライオン企画
・栄美通信
・ライセンスアカデミー(大学新聞社)

特に(株)フロムページが主催する夢ナビは圧巻です。3万人以上の高校生が集まる日本最大級の進学相談イベントになります。大学職員であれば一度は耳にしたことのあるイベントでしょう。大学職員を目指す方は一度参加してみることをお勧めします。(コロナ禍ではオンライン開催しています)

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夢ナビの会場風景(https://frompage.jp/090930/service_n/yn_live.htmlより引用)

④志願者獲得のとっておき『大手予備校』

予備校は高校と大学にとって重要な役割を果たします。その中でも高校生の進路決定のサポートは最も大きな役割の一つです。
大学側としては、ぜひわが校を受験候補に入れてくださいとばかりに予備校に頭を下げたいものですし、予備校側も大学から収益を上げられるなら喜んで広告枠を出すことでしょう。こういった持ちつ持たれつの関係はずっと続いています。
三大予備校と呼ばれるのは次の3つです。

河合塾
・駿台予備学校
・東進ハイスクール(東進衛星予備校)

この3社は高校生の授業料だけでなく、大学からの広告枠でも大きな収益を上げています。
またそれ以下の規模では、次のものがあります。

・四谷学院
・栄光ゼミナール
・早稲田塾
・代々木ゼミナール
・東京個別指導学院
・増田塾
・武田塾

などなど、挙げだしたらキリがないほどの激戦区です。
ちなみに進研模試の話が①で出ましたが、他にもいくつか模試はあります。有名どころだと次の2つです。

全統模試(河合塾)
・駿台模試(駿台予備学校)

この2つは基本的に大学受験を目指す高校生しか受験しません。(進研模試は短大や専門学校の層も受験します)
そのため難関大学であれば、進研アドのデータより河合塾や駿台のデータを当てにする方が良いです。

⑤代行業『大学案内発送代行業者』

今どき大学案内を全て自己管理している大学はほぼいないでしょう。通常、代行業者にその発送を委託しています。
一般に、資料請求ボタンは「マナビジョン」や「スタディサプリ進路」をはじめとした多くの受験情報サイトに掲載されています。そのサイト上から請求者が入力した情報は発送代行業者に直接送られるシステムが出来上がっているので、大学職員の苦労は一切ありません。
さらにダッシュボードで請求数をデイリーのリアルタイムで確認できるので、もはや切っても切れない重要な業者になっています。
代表的な企業は以下の2社。

フロムページ
・ポストインネットワーク

フロムページは国公立大学のシェアNo.1です。ここを押さえておけば十分でしょう。(夢ナビの会社です)
この発送業の仕組みは大学特有のもので、就活で話せると研究していると評価される可能性が高いと思います。