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慶應義塾大学の経営評価はAランク
慶應義塾大学の法人の強さを評価しています。面接対策や採用活動にレーダーチャートを分析をお役立てください。
※ランクはS~Dで分類

各要素の細かいことは下で説明しとるで。
法人規模の説明
大学の総資産金額です。以下の幅で分類しています。
基準(5点満点)
5点 マンモス級:総資産4,000億円以上
4点 大規模:総資産2,000億円以上
3点 中規模:総資産500億円以上
2点 小規模:総資産10億円以上
1点 ミニマム:総資産10億円未満
収支バランス(安定性)の詳細
そもそも「赤字ではないか」を見ます。数値が高いほど黒字、低いほど赤字です。0は収入と支出がイコールの状態です。
一時的な赤字なら良いですが、数年続くなら「定員割れ」や「コスト構造の欠陥」が疑われます。
基準(5点満点)
5点 【S】完璧:10%以上
4点 【A】優良:5%以上10%未満
3点 【B】標準:0%以上5%未満
2点 【C】やや課題あり:-10%以上0%未満
1点 【D】課題あり:-10%未満
計算式:事業活動収入÷事業活動支出-1の百分率
資産運用能力(稼ぐ力)の詳細
「立派な校舎や土地(資産)をどれだけ有効に活用できているか」を見ます。資産周回率に近い考え方です。
数値が高ければ効率的な経営、数値が極めて低ければ宝の持ち腐れの可能性があります。
基準(5点満点)
5点 【S】超高効率:40%以上
4点 【A】高効率:20%以上40%未満
3点 【B】標準:10%以上20%未満
2点 【C】控え目:5%以上10%未満
1点 【D】コンサバ:5%未満
計算式:事業活動収入÷総資産の百分率
事業継続力(防御力)の詳細
「もし明日から収入が止まったら、今の活動を何年続けられるか」という防御力を見ます。この数値が大きいほど、不測の事態に対する「貯金」があることを意味します。
基準(5点満点)
5点 【S】超鉄壁:10年分以上
4点 【A】鉄壁:5年分以上
3点 【B】標準:3年分以上
2点 【C】やや脆い:1年分以上
1点 【D】脆い:1年分未満
計算式:総資産÷事業活動支出計算式:総資産÷事業活動支出
知名度の詳細
大学名、大学の強み、ジャンルなどがどの程度周知されているかを測ります。
基準(5点満点)
5点 S:誰もが知っている超有名大学です。学術・研究以外の分野でも知名度があり、憧れる大学法人です。
4点 A:全国的によく認知されている有名大学です。特に法人が置かれている地域での知名度、ブランドは絶大です。
3点 B:全国的に広く認知されているとはいいがたいですが、属する地域での知名度は十分高いです。専門性に特化している大学が多く、その専門業界内でのブランド力、信頼性は強いです。
2点 C:地域密着型の大学が多いです。全国的な知名度はあまり高くないですが、一部に特化したブランド力を持ちます。特にローカルブランドで価値を発揮している場合、ブランド投資においてコストパフォーマンスが高い状態です。
1点 D:知る人ぞ知る、ほとんど知名度のない大学です。
大学法人の重要指標3つ
総資産は4,966億円でSランク
| 慶應義塾大学の規模 | 慶應義塾大学の総資産 | 法人規模 |
|---|---|---|
| マンモス級 | 4,966億円 | S |
日本の私立・国立の中でもトップ数パーセントのみが該当。民間企業であれば、誰もが知る超大企業や電鉄・不動産系ホールディングスに匹敵します。広大な一等地キャンパス、数兆円規模の運用基金、最新鋭の附属病院などを抱え、その経済波及効果は一自治体の予算を凌駕します。このレベルの法人は、もはや倒産リスクを語る次元ではなく、日本の高等教育の「国力」そのものを支える存在です。
キャッシュフロー:事業活動収入は1,888億円 事業活動支出は1,801億円
今回の法人分析では、事業活動収入と事業活動支出に注目しています。この二つを企業会計で言う、損益計算書(PL)の収益に当たるものとして分析しています。
実際には定義がやや異なりますが、法人に出入りするキャッシュフローという点から同等の扱いをしています。
| 慶應義塾大学の事業活動収入 | 慶應義塾大学の事業活動支出 |
|---|---|
| 1,888億円 | 1,801億円 |
慶應義塾大学の財務分析
重要指標から推定した慶應義塾大学の収支バランス、資産運用能力、事業継続力の詳細は次の通りです。
収支バランス(安定性)はBランク
| 事業活動収入 | 事業活動支出 | 収入/支出(%) | ランク |
|---|---|---|---|
| 1,888億円 | 1,801億円 | 5% | 【B】標準 |
入ってくるお金と出ていくお金がほぼ一致している状態です。利益追求を目的にしていない大学法人にとって、ある意味あるべき姿とも言えます。支出のうち何に多くのお金を投資しているのか確認しておきましょう。
もし柔軟に金額を調整できる品目(管理費、設備費)等への支出が多いのであれば、緊急時に帳尻合わせができるので問題ありません。ただし人件費やキャンパス維持費など、毎年大きく変動しない品目の金額だけが極めて高い場合、緊急時に赤字に転落する可能性があります。
資産運用効率(稼ぐ力)はAランク
| 事業活動収入 | 総資産 | 収入/総資産(%) | ランク |
|---|---|---|---|
| 1,888億円 | 4,966億円 | 38% | 【A】高効率 |
保有する資産額に対し、着実に収益に結びついている優良な状態です。
キャンパスの立地、設備、教員のリソースがバランスよく機能しています。資産が「死んでいない」ため、投資に対するリターンが明確化されています。民間企業でいう「高ROE企業」に近く、寄付金や共同研究などの外部資金獲得にも積極的な、非常に活気のある経営状態と評価できます。
事業継続力(防御力)はCランク
| 総資産 | 事業活動支出 | 総資産/支出(年数) | ランク |
|---|---|---|---|
| 4,966億円 | 1,801億円 | 2.8年分 | 【C】やや脆い |
保有資産が年間の活動費をわずかに上回る程度で、余裕がほとんどない状態です。
内部留保が少なく、毎年の収入に依存した経営構造です。一度「定員割れ」という負のスパイラルに入ると、一気に経営破綻の足音が近づきます。資産の多くが売却困難な校舎や土地である場合、キャッシュフローの悪化が即、運営停止に直結しかねない脆さを抱えています。
なお、国公立大学においては「この指標が低い」ことが、必ずしも「経営が悪い」ことを意味しません。公的機関がバックにおり、自前で巨大な資産を保有しなくても事業を継続できるため、総資産の確保や支出の削減を私立大学ほど経営重要指標に置かない傾向があります。
慶應義塾大学の特徴
慶應義塾大学の強み
慶應義塾大学の最大の強みは、福澤諭吉による「独立自尊」や「実学」の精神を基盤とした、圧倒的な教育・研究リソースと「社中協力」のネットワークにあります。
- 国際性の高さ: 30のダブルディグリープログラム、20の英語学位プログラムを擁し、英語による授業科目は974科目に達します(2024年6月時点)。派遣日本人学生数、受入外国人留学生数ともに、2023年にはそれぞれ1,000人を超える水準まで回復しています。
- 研究・イノベーション: 287億円を超える研究資金(2023年度)を確保し、大学発スタートアップ企業数は291社(2023年度、全国2位)と、社会実装力において日本トップクラスの実績を誇ります。
- 多様な入試制度: 志願者の背景を多角的に評価するため、一般選抜以外にFIT入試やPEARL入試、AO入試など、多彩な総合型選抜を導入しています。
| 項目 | 2023/2024年度実績 |
|---|---|
| ダブルディグリープログラム数 | 30 |
| 大学発スタートアップ企業数 | 291社 |
| 研究資金合計 | 約287.8億円 |
構築に注力している点も大きな強みです。

さすが慶應やな。数字で見てもスタートアップ2位とか、世界基準の英語プログラムの数はえげつないわ。
慶應義塾大学の課題
盤石に見える経営基盤ですが、将来の持続可能性に向けた財務と環境面での課題が明示されています。
ジェンダーバランスと環境: 学部の女子学生比率は36%で推移しており、ダイバーシティの推進が急務です。また、2023年度のCO2排出量は約5万トンですが、カーボンニュートラルの実現に向けたさらなる努力が必要です。関」であり続けるために、職員が主体となって解決すべき重要なテーマです。
財務基盤の強化: 施設設備の更新や新規投資を安定的に行うため、余裕資金比率30%以上を目標としていますが、2023年度時点では10.0%70億円の黒字を目標として掲げています。
少子化への対応: 18歳人口が2020年の117万人から、2024年には107万人まで減少する中、志願者数の維持(2024年:37,600人)と教育の質向上の両立が求められています。

お金のやりくりは慶應でも大変なんやな。余裕資金30%への道は、職員さんの腕の見せ所やで。
今後の展望
慶應義塾大学が目指す姿
慶應義塾は、単なる教育機関ではなく、「全社会の先導者」となる人材の育成を目的としています。2022-2026年度の中期計画では、以下の柱を中心に未来をデザインしています。
総合知の創出: 人文・社会科学と自然科学を融合させ、「長寿」「安全」「創造」といった学際的クラスターでの研究を推進し、世界から「目に見える」国際研究拠点を構築します。
学問による5つの追求: 民主主義、協生社会、持続可能な社会、科学技術、医療・データサイエンスの5分野で社会課題を解決します。
DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進: 「慶應シングルID(仮称)」の導入により、一貫教育校から大学、塾員(卒業生)までをシームレスにつなぎ、データに基づいた戦略的経営(IR)を実現します。

『全社会の先導者』って格好ええなぁ。デジタルも活用して、卒業生まで繋がろうっちゅうのは強いわ。
職員に求める人物像
中期計画に基づき、これからの慶應義塾大学職員には、高度な専門性とビジネスマインドが求められます。
活かせる資格・経験: ベンチャー支援経験、知財管理技能検定、ライセンス契約の実務。
DX・データ活用能力
IR(データ分析)の実践や情報基盤の整備を推進できる能力。
活かせる資格・経験: ITパスポート、基本情報技術者、統計検定、データ分析の実務経験。
グローバル対応力と包摂性
外国人研究者や留学生の支援、国際連携を加速させる力。
活かせる資格・経験: TOEIC 800点以上、海外留学・勤務経験、多言語でのコミュニケーション能力。
専門的な経営・法務知識
産学連携や財務基盤強化、私立学校法改正への対応力。
活かせる資格・経験: 弁護士、公認会計士、税理士、法務・財務部門での実務経験、MBA。
スタートアップ・社会実装支援
研究成果をビジネスにつなげるビジネスマインド。

事務作業だけやなくて、ITも英語も法律もって、求めるレベル高いなぁ!まさに『実学』の職員や。

